ラストワンマイルの最前線を
ITの力で改革していく

IT部

O.H

どんなにいい商品を用意できても、“お客さまのもとへ届ける“この行動が実行されなければ、イオンのネット専用スーパーGreen Beans(グリーンビーンズ)のサービスは成立しない。それほどデリバリーは重要だ。そこにITの力でより効率的なラストワンマイルを推進するO.Hさんにお話を聞いた。

イオンと出会いITで専門性を高めると決意

新卒でFA(Factory Automation)業界の企業に入社して、電気制御システム部のエンジニアとして働いていました。中長期的なキャリアを考えた時に、IT系に方向性を定めて専門性を高めていきたいという考えが芽生えていました。その時に出会ったのが、イオンネクストデリバリーのIT部の立ち上げの話。初めて聞く社名でしたから色々と調べていくと、イオンのネット専用スーパーGreen Beans(グリーンビーンズ)の物流を担う企業と知り、その立ち上げ期にエンジニアとして関われるのは大きなチャンスだと感じました。前職でIT部門の立ち上げを経験し運輸業とも部分的に関わりがあったことから、経験が活かせると考え転職を決意しました。そして現在は親会社であるイオンネクストのIT部へ出向。パートナー企業であるイギリスのOcado社が開発した中核プラットフォームOSP(Ocado Solution Platform)の、注文受付から在庫管理、物流、アフターフォローまでの一連のプロセスを担うラストワンマイルに関する業務と、イオンネクストデリバリーのシステムに関わる業務を担当しています。

スタートアップの今だから経験できる
新しい開発、新しい技術

Green Beansが開始される前は、様々なシステムの導入を担当していました。入社前は情報システム関連の業務がメインかと思っていましたが、オープンしてからは走行履歴や配送実績の分析、社内システムに関する業務が増え、開発やデータベース、クラウドサービスに触れる機会も多いです。新しいシステムやクラウド、AIを活用した幅広いIT技術を取り入れ、スタートアップの今しか経験できない業務を経験することが出来ています。イオンネクストは新技術の導入が早く、ここでしか導入できないようなシステムもあるため、やりがいも大きいです。

また各部署から業務改善に関する相談を受けることもあり、その際は当該部署の業務内容を把握した上で要望を整理し、構想を考え具現化していきます。各部署の業務内容を細かく理解することで、新たな発見や成長の機会が得られると感じています。業務に則したミニマムなシステム開発を自分で行うことができるので、楽しく取り組めています。

デリバリーマネージャーと配送スタッフ
双方の業務領域でそれぞれのソリューションを

私が現状メインで担当している業務は2つあります。一つ目は各配送拠点の配達スタッフ(デリバリークルー)を取りまとめている、デリバリーマネージャー向けの業務サポートです。ポータルサイトを作り、そこに配送実績や現場で使用するアプリの情報、使用方法などをまとめて載せています。合わせてバックオフィスの業務効率化、採用業務のプランナー向けのデータ収集や、配送データの傾向を示すダッシュボード作成など、業務内容は多岐にわたります。

二つ目は、Ocado社が開発したOSP(Ocado Smart Platform)のラストワンマイルに関する業務です。ラストワンマイルとは、デリバリークルーが商品をお客さまのもとへ配達するまでの過程を指します。この過程で積み込んだ商品の管理や、配達ステータスをお客さまに通知する機能などが盛り込まれた配送アプリを使用するのですが、このアプリの検証、配送の中間拠点である「スポーク」立ち上げ時の設定や検証業務などを行なっています。

デリバリークルーは配達完了後、この配送アプリで報告を行い、そのデータは蓄積されて後のデータ分析に役立てられます。これにより、実務の様々な側面で効率化を図ることが可能です。そしてOcado社と定期的にミーティングを行い、事前検証や内容の解説も担当しています。これに関連して社内でSMP(スマートモビリティプラットフォーム)という配送補助アプリを開発しています。このアプリはルート情報とOcadoのデータを突合させ、お客さまのご住所周辺の駐車場情報などを検索し、ナレッジとして蓄積することができます。この技術はイオンネクスト独自の機能で、今後さらに検証を重ねて完成度を高めていきたいです。

配送の現場からは、日々様々な問い合わせや要望が寄せられます。その中の一つに、「配送スタッフの最適な割り当てを自動化できないか」という要望がありました。現状では、デリバリーマネージャーがデリバリークルー一人ひとりに配送を割り当てていますが、この作業には特に指標がありません。これをシステム化できれば、マネージャーの作業負担を軽減しクルーも得意なルートで配達でき、配送時間の短縮にも繋がります。今はこの実現を目指して開発を進めています。

今後も、これまで以上に配送効率を高める施策に取り組んでいきたいと考えています。蓄積してきた様々な実績をデータ分析や効率化の手段に活用し、新しい技術を取り入れながら形にしていきます。そして、ITの立場から会社の利益を追求する試みにも注力していきたいと思います。

育児休暇制度の利用で
ワークライフバランスも

職場の雰囲気はとても良く、各チームがそれぞれの担当業務に集中できる環境が整っています。各担当者のリソースや業務スケジュールなどを相談する定例の場があり、一部に業務が集中しすぎないよう配慮されています。皆が同じゴールを目指す推進力のある職場です。また働きやすさとして充実した育児休暇制度も挙げられます。私には小さな子供がいますが、会社も育休取得を推奨しており、上司や同僚の理解も得て育休を取得しました。育休は状況に合わせて取得でき、2週間ずつ、合計1ヵ月取得し、妻も喜んでくれました。さらに育休後は時短勤務も可能です。子育ての将来的な見通しも立てやすく、とても助かっています。こうした職場環境の良さも、入社してよかったと感じる理由の一つです。

※本ページに掲出の内容は取材当時のものです。

Profile

電気制御エンジニアとしてキャリアをスタートし、イオンネクストデリバリーへの転職でITエンジニアに。現在はイオンネクストのIT部へ出向し、ラストワンマイルに関する業務、及びイオンネクストデリバリーのシステムに関する業務を担当。配送効率を高めるため、あらゆるIT施策に取り組んでいる。

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